インテル® DAAL for Linux*

インテル® DAAL のインストール

インテル® DAAL は <install dir>/daal ディレクトリーにインストールされます。

デフォルトでは、<install dir> は /opt/intel/compilers_and_libraries_2019.x.xxx/linux です。

インストールの詳細は、インテル® DAAL インストール・ガイド (英語) を参照してください。

環境変数の設定

1. ターゲット・アーキテクチャーに応じて適切な <install dir>/daal/bin/daalvars.sh または .csh スクリプトを実行します。
   • IA-32 アーキテクチャー:

     daalvars.sh ia32

   • インテル® 64 アーキテクチャー:

     daalvars.sh intel64

2. オプション: デフォルトのコンパイラーと異なる Java* コンパイラーを指定します。

   export JAVA_HOME=$PATH_TO_JAVA_SDK

   export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

ステップ 1: インテル® DAAL アプリケーションの自動リンク用コンパイラー・オプションの選択

インテル® C++ コンパイラー 16 以上の -daal オプションを指定するか、統合開発環境 (IDE) でプロジェクトを設定します。

‑daal コンパイラー・オプションの詳細は、『インテル® コンパイラー・デベロッパー・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

ステップ 2: 最初のインテル® DAAL アプリケーションの作成と実行

この短いアプリケーションは、インテル® DAAL でコレスキー分解を計算します。

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! 
!*******************************************************************************
!  Content:
!    Cholesky decomposition sample program.
!******************************************************************************/

#include "daal.h"
#include <iostream>

using namespace daal;
using namespace daal::algorithms;
using namespace daal::data_management;
using namespace daal::services;

const size_t dimension = 3;
double inputArray[dimension *dimension] =
{
    1.0,  2.0,  4.0,
    2.0, 13.0, 23.0,
    4.0, 23.0, 77.0
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    /* 配列から入力数値テーブルを作成 */
    SharedPtr<NumericTable> inputData = SharedPtr<NumericTable>(new Matrix<double>(dimension, dimension, inputArray));

    /*  デフォルトの手法を使用してコレスキー分解を計算するアルゴリズム・オブジェクトを作成 */
    cholesky::Batch<> algorithm;

    /* アルゴリズムの入力を設定 */
    algorithm.input.set(cholesky::data, inputData);

    /* コレスキー分解を計算 */
    algorithm.compute();

    /* コレスキー係数のポインターを取得 */
    SharedPtr<Matrix<double> > factor =
        staticPointerCast<Matrix<double>, NumericTable>(algorithm.getResult()->get(cholesky::choleskyFactor));

    /* コレスキー係数の最初の要素を出力 */
    std::cout << "The first element of the Cholesky factor: " << (*factor)[0][0];

    return 0;
}

1. アプリケーションのコードをコピーして、エディターにペーストします。
2. ファイルを my_first_daal_program.cpp として保存します。
3. 選択した -daal コンパイラー・オプション (例えば -daal=parallel) を指定してアプリケーションをコンパイルします。

   icc my_first_daal_program.cpp -daal=parallel -o my_first_daal_program

4. アプリケーションを実行します。

ステップ 3 (オプション): 異なるコンパイラーでのアプリケーションのビルド

インテル® DAAL のスレッドモードとリンク方法に応じて、リンク行で次のインテル® DAAL ライブラリーを指定します。

これらのライブラリーは、アーキテクチャー固有の <install dir>/daal/lib/{ia32|intel64}_lin ディレクトリーにあります。アーキテクチャーのパラメーター (ia32 または intel64) には、環境変数の設定時に daalvar.sh スクリプトで指定したパラメーターと同じものを指定します。

リンク方法に関係なく、インテル® DAAL ライブラリーが依存するライブラリーをリンク行に追加してください。

• インテル® コンパイラーのインテル® TBB ランタイム・ライブラリー libtbb.so

例えば、インテル® DAAL のマルチスレッド・ライブラリーをスタティックにリンクしてインテル® 64 アーキテクチャー向けのアプリケーションをビルドする場合は、次のように指定します。

icc my_first_daal_program.cpp ‑o my_first_daal_program
$DAALROOT/lib/intel64_lin/libdaal_core.a $DAALROOT/lib/intel64_lin/libdaal_thread.a ‑ltbb ‑lpthread -ldl

ステップ 4: インテル® DAAL サンプルコードの実行

1. サンプルをビルドします。

   C++ のサンプル・ディレクトリーに移動して、make コマンドを実行します。

   cd <install dir>/daal/examples/cpp

   make {libia32|soia32|libintel64|sointel64}

   example=<example_name>

   compiler={intel|gnu}

   threading={parallel|sequential}

   mode=build

   {libia32|soia32|libintel64|sointel64} パラメーターの中から、daalvars.sh スクリプトで指定したアーキテクチャー・パラメーターおよびビルドする実行ファイルの種類と一致するプリフィクス (スタティックの場合は lib、ダイナミックの場合は so) を含むパラメーターを指定します。

   サンプルの名前は daal.lst ファイル内にあります。

   コマンドを実行すると、選択したコンパイラー、アーキテクチャー、ライブラリー拡張子 (a または so) のディレクトリーが作成されます。(例: _results/intel_intel64_a)

2. サンプルを実行します。

   C++ のサンプル・ディレクトリーに移動して、make コマンドを run モードで実行します。例えば、daalvars スクリプトで intel64 ターゲットを指定した場合、次のように指定します。

   cd <install dir>/daal/examples/cpp

   make libintel64 example=cholesky_batch.cpp mode=run

   make コマンドを実行すると、インテル® 64 アーキテクチャー用のスタティック・ライブラリーと cholesky_batch.cpp サンプルがインテル® コンパイラーで (デフォルトの場合) ビルドされ、生成されたファイルが実行されます。

インテル® DAAL サンプルコードのビルドと実行

Java* のサンプルコードをビルドして実行するには、環境変数の設定時に daalvars.sh スクリプトで指定したアーキテクチャー・パラメーターに対応するバージョンの Java* 仮想マシンを使用してください。

1. システムで 4GB のメモリーを解放してください。
2. サンプルをビルドします。

   Java* のサンプル・ディレクトリーに移動して、launcher コマンドを build パラメーター付きで実行します。

   cd <install dir>/daal/examples/java

   launcher.sh build $PATH_TO_JAVAC

   コマンドを実行すると、実行ファイル *.class (例えば、CholeskyBatch.class) が

   <install dir>/daal/examples/java/com/intel/daal/examples/<example name> ディレクトリーに生成されます。

3. サンプルを実行します。

   Java* のサンプル・ディレクトリーに移動して、launcher コマンドを run パラメーター付きで実行します。

   cd <install dir>/daal/examples/java

   launcher.sh {ia32|intel64} run $PATH_TO_JAVAC

   daalvars.sh スクリプトで指定したアーキテクチャー・パラメーターを指定します。

   各サンプルの出力は、指定したアーキテクチャーに応じて、./_results/ia32 または ./_results/intel64 ディレクトリーにある <example name>.res ファイルに書き込まれます。

ステップ 1: ビルド環境のセットアップ

C++ 言語の説明に従って C++ ビルド環境をセットアップします。

ステップ 2: インテル® DAAL for Python* のインストール

インテル® DAAL の Python* ソースを含むディレクトリーに移動してインストール・スクリプトを実行します。

cd <install dir>/pydaal_sources

<python home>/python setup.py install

このスクリプトはインテル® DAAL for C++ を使用してコードをコンパイルします。また、Python* プログラムでインテル® DAAL を使用するために pyDAAL パッケージをビルドしてインストールします。

ステップ 3: インテル® DAAL サンプルコードの実行

インテル® DAAL サンプルコードを実行するには、pyDAAL のインストールに使用したバージョンの Python* を使用します。

• インテル® DAAL の Python* サンプルを含むディレクトリーに移動します。

  cd <install dir>/examples/python

• すべてのサンプルを実行するには、次のコマンドを実行します。

  <python home>/python run_examples.py

  各サンプルの出力は、./_results/intel64/<example name>.res ファイルに書き込まれます。

• 特定のサンプルを実行するには、次のコマンドを実行します。

  <python home>/python <algorithm name>/<example name>.py

  例: /usr/local/bin/python3.5.1/python cholesky/cholesky_batch.py

  このコマンドは、出力をコンソールに表示します。